2021年02月06日

ジミヘン(風)ストラトを求めて 第3回「木工、配線、そして完成へ」

ギター自体は無事完成しました

が、配線作業が思ったより早く、その後の調整作業も一気に進み、

更にはテストも兼ねて作った動画ももう作り終わりまして、

ブログの更新をメンタルやられてできなかったが為に、

完全に進行が遅れております

なのでちゃちゃっとやっていきましょう、ザグリと配線一挙配信です

作業中に撮れる写真も限られてしまうので…




今回は完全手作業ですが、機械が使える場合と同じように進めていきますので、コレです

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ピックガードをビス4本ほど使って固定して、ピックガードの穴をマスキングテープにボールペンで書きます

リア側は後々リアハムにもできるよう長方形で、と思ったのですが、

作業終了後に実物を当ててみたところ、入ってもミニハムかP-90程度という穴でした…

ともかく、線の内側の加工する部分にキリで穴を開けます

この穴を使うと何も無い状態でノミを入れるよりはるかに楽になるんですね

深く開け過ぎないよう、キリには元のザグリの深さくらいでテープを巻いておきます

で、開けるとこうなります

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残ってる部分が意外と少なくて、開ける穴の数も少なくなりまして…

ひとつポイントとして、角やカーブの部分を狙ってピンポイントに穴を開けると、

穴のカーブを利用できるので楽です

まずは角を落とすだけのセンターを…

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続いてフロント…

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最後、リア…

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穴が十分拡がったら、角を紙やすりか何かで面取りして、ケガをしないよう安全にしときます

ザグリの写真は勘弁してください、人に見せる機会が少ないからと雑に仕上げたので…

ついでに元のピックガードと比べましょう

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大分表情が違いますね、あと少し、配線にいきましょう


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ボリュームはCTS、ミドルブレンダーは手持ちの余ってる250kポット、

ミニSWはたまたま楽器用として売られてる方のON-ONが余ってました

セレクターはALPHAのカバードタイプです、何やらこれが耐久性が良いらしいです

端子のデカいオープンタイプが好きだったのですが、どうにもセレクターから壊れることが多く、

今回からカバードタイプを使っていこうと、コレを選んでみました

ではやっていきます

IMG_5066.JPG

いきなりなにかついてますね?スムーステーパーとかトレブルブリードとか言うらしいです

コンデンサだけつけるより音が自然になるそうですが…

何故ミドルブレンダーやスムーステーパーが出て来たのか?

こちらをご覧ください

故ビル・ローレンス氏のWildeUSAというリプレイスメントPUブランドのサイトですが、

「60年代中期ジミ・ヘンドリクス配線」だそうです

これを発見した当時のリアクションがコチラ

茶豆さん、GCA在籍当時から「変態配線マニア」として名を馳せておりまして、

シンプルな配線が卒業間近に好みになったものの、いまだその趣味は衰えず、

「ジャガーを2Hにしてシリーズ・パラレル切替SWをスライドSWで(ry」

等々、ギター弄りに関してはアイディアが尽きず困っております

なので、一瞬で理解しました

「この配線のギターを使っていた頃のジミは、セレクターだけ使う時はリアとフロントを、ノブを弄る余裕がある曲はミドルを含むハーフトーンを使っていた可能性がある」

レフティ使ってると邪魔なんですよ、センターとフロントのトーンって

でも、間違えてトーン絞るより間違えてハーフトーンにする方が演奏時のダメージは少ないな、と

実際3つの内真ん中に来るノブより両端にあるノブの方が動くんです、ノブ全部ある状態のレフティを右で弾くと

そうしたマニアックな話はともかく…この通りスムーステーパーつけた訳です

で、次はトーンの配線です

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レフティストラトで採用した「10の状態のトーンを再現する回路」を採用しました

コンデンサは手元に223が買いだめしてあったのでセラコンです

本家ジミヘンストラトはペーパーコンの103だったかな?

ちょっと課金要素として恐いのでまだ試したことないです

あと上記配線では203だったので近いコレにしました

ちょっと作業に夢中だったので一気に進んでしまいますね(

IMG_5068.JPG

セレクターは3wayでコレなので、ほぼテレキャスと同じ感じですね

ミニSWはシリーズ・パラレル切替SWですが、赤と緑をこの後逆に繋ぎ変えてます

ちゃんと確認したんですが、どうしても配線参考図を見てると間違えますね…

ボディエンド側にスイッチを倒すとパラレル、ネック側に倒すとシリーズという配線にしてます

今回はあくまで「ジミヘンストラトに毛が生えたギター」を目指してますので、

リアハムのシリーズの音はソロとか局所的に使えばいいかな、と

ちなみにHS-4についてちょっと独特の配線をしているのですが、

通常の「ハムバッカー結線」では使用せず、

「ハムバッカーのタップをグランドに落とした状態」で結線しております

噂によると、エリック・ジョンソンの「HS-2のシングルコイルモード」というのがこういうことらしく、

ハムバッカー結線で使うより音が大きくなり、ノイズもちょっと減るとかなんとか…?

気持ち程度ですが、別のYJM使ってるピックガードより静かな気がしなくもありませんが…?



で、完成したストラトがこちらです

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実は元のピックガードとビス穴の数・位置が違うのでビス穴開ける作業とかしてますが、

些細な作業なので割愛します


そして、コレが問題の音です

[Jimi Hendrix Style ST Pick guard]SSH Voodoo Strat TEST[No Talking]


ちょっとこの動画の音だけでは伝わり辛いですが、

特にフロントはジミ独特の元気な高音弦の音がします

手元で絞っても極端に籠ることがありません

特にフロントの音で、低音弦が太いです

リアは狙い通り、シングルっぽい音が出せるパラレルを基本に、シリーズで差別化できてます

何よりハーフトーンがこれだけ種類があると、楽しいですね

ミドルブレンダーは現状10にすると混ざるようになってますが、

スッと戻すのが大変なので、どちら向きの配線が良いのかは今後の課題ですね

ただし、おおむね満足する結果となりました



以上、「純粋なストラトをジミヘンサウンドに近づける」シリーズ完結でございます

お付き合いいただき、誠にありがとうございました


posted by 茶豆 at 16:56| ジミヘン風ストラト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする