前回に引き続き、新作についてお話しします
>Vol.7 最後に
-それではここで一旦締めの一言を頂く前に、トラックリスト順に一言ずつお願いします
「LIBERATIONはその名の通り、このアルバムに詰め込んだ色んな物が解放されて爆発する、
コーラを開けた瞬間の様な曲。炭酸が弾けるかの様に爆発し、一旦落ち着くかの様にソロで聴かせに入る。
続くIron Bottom Soundは低音弦のリフにキックとワブルベースがまとわりつくミドルテンポなリフだけのゴリ押し曲。
でもパワーで押し切るだけでも無いからキッズ諸君はリフをコピーしてくれよな。
そこからSaber of Beliefに入り、ここからいつも通り、メロディでギターが歌うギターインストの始まりだ。
これがおれのやり方っていうことを、この前の2曲も含めてたたきつける信念の曲だ。
ちょっと雰囲気が変わってStarlight、元々歌モノとして作ったメロコアだけど、
ギターソロはアルバムの中でも屈指の名演だと思うよ。
Anthem No.39もまたメロコアだけど、これはちょっとノリがアニソンっぽい。
笑顔でいっぱいのサークルピットを見せて欲しい曲だね。
静かなツインリードから始まるThe King of The Sacred Sword、これはズバリ"聖剣王、此処に在り"と高らかに宣言する為の曲だ。
ツーバス踏んでればそれで良いってもんじゃねーって言う奴が居るけど、
それもアリだって叩っ斬ってやるって曲さ(笑)。
Middle East Gentlemanはベースから作った曲、ひたすらリフを刻み続ける曲だけど、
ソロのギターバトルも楽しんで欲しいかな。
Beard Riff MonsterはYouTubeでリフコンテストに参加した時の曲で、
とにかくここから3曲は曲が作れるんじゃねぇかってくらいリフを詰め込んだ。
中盤のモッシュパートのリフは聴きどころでもある。
Bllizard In The Deep Blue Seaは艦これの秋刀魚祭BGMと津軽じょんから節にインスパイアされた、
和風の直球ゴリ押し弾きまくりメタル、冬の荒れ狂う日本の海が目に浮かぶだろ?
Far Beyond The Horizonはくだらないサブジャンルやジャンルの壁なんか取っ払って楽しもうって曲。
キルスイッチを使ったスイッチングフレーズにも是非注目して欲しい。
Not for ALL, Not for ONEは、自己満足の為では無いけど誰彼構わず媚びようってわけじゃねぇぞって曲だ。
滅茶苦茶早くて滅茶苦茶クサいのにギターソロなんか無し、自分が下手なことの正当化じゃないけど、
テクと弾きまくりとDjentだけがインストじゃねぇってぶん殴る曲さ。
Pale Lanceも艦これにインスパイアされた曲、ありったけのリスペクトを込めて艦隊戦をイメージした。
喫水線下を狙い突き進む魚雷の航跡や、敵戦闘機からの銃撃や爆撃による水柱を避けながら突っ込んで行く、
特に軽巡や駆逐艦の艦娘達の雷撃戦の曲だ。曲名自体、酸素魚雷の航跡を青白いと表現したとか、
酸素魚雷がロングランスと呼ばれたとかいう逸話から取った物だ。
アルバムをひとまず締めくくるAngel's Share、酒蔵関係の単語の"天使の分け前"から取った曲名だけど、
単純な話、楽しんで貰うために弾いたから、ここはおれも自分が楽しめる様に弾かせてもらうぜって曲だよ。
ボーナストラックには前作にも収録したRegenerateをリメイクした。
GITマスターズの時に近いアレンジだけど、そこから更に手を入れて、
これ以上は弄るアイディアが見つからないってところまで弄ってやった。
このバージョンは、2014年以前、そして2014年以降のおれに対するサポートへの感謝と、
こんな物を読んでくれるくらいおれの新作に期待して待ってくれてた、
皆へのリスペクトを込めた物だ。楽しんで欲しい」
-では、最後の一言をお願いします
「来年には10周年を迎えます。超マイペース且つ超スローペースながら、
これだけ長くギターを弾いて来れたのは、聞いてくれる皆が居たからだと思ってます。
そこに同業者もリスナーもフォロワーも関係無い、
ひとりひとりの力が集まったからこその10年だと思ってます。
それに応える為に作った新作です。会場に来れるかどうかなんて関係無い、
そもそもおれ自身当選するかわかんねぇし(笑)。ともかくどんな形でも良いから手に取って、
1秒たりとも気を抜かず、楽しんでください」
-今日はありがとうございました
「こちらこそ、こんな茶番に最後までお付き合いどうも」