前回に引き続き、新作についてお話しします
>Vol.6 こだわり
-ここからは演奏の面でお話し頂けることがあれば是非お願いします
「ブリッジミュートの使い分けに気を使いましたね。
ハードコア系のズンズン言わせたい時は緩く、
いかにもメタルなザクザクゴリゴリ言わせたい時はガッチリ。
この使い分けでブリッジミュートの表情の違いをハッキリ感じられるのは、
8曲目や1曲目ですかね。特に8曲目は巻弦をシバく音という意味でも、
中間のハードコアモッシュパートが良い感じで弾けたと思ってます」
-奏法以外に、フレーズ作りという点ではどうでしょうか
「実は、14曲目、Regenerateの右に振ったサイドギター。
元々は何かのタイミングで個人的に作り直した時にこうなりまして、
サビのオクターブ奏法は完全にレコーディング中かレコーディング前日の思いつきです」
-それなりに計算された物と思って聞いていたのですが…
「結構そういうことあるんですよ。ドラムに合う範囲であれば、ベースでもギターでも、
事前に考えていた物から変えることは多いです。4曲目のBメロの右のギターもそうですし、
5曲目の右のギターも全体的にそうですね、
レコーディング中に思いついて録り直して…って感じで。
主に左のギターが当初思い描いていた感じになって、
右のギターはその犠牲になるかのごとく好き放題弄られる傾向にあります(笑)」
-ベースはその傾向が強いと聞きました
「ここでスライド、とか、ここのキメにパワーコード、とか。
パワーコードは今回から多用してますね、
何かでパンテラのベーストラックのみというのを聞く機会があって、
その時にパワーコードを使っているのを聞いて、その独特のパワー感に魅せられました」
-やはりパンテラは影響元として欠かせませんね
「時代に沿って聞いていこうと思って聞いてたのを破って、
急に90年代以降に手をつけたメタルのギタリストがダレルだったもんですから(笑)」
次回、最終回へ続く