活動10周年を目前に控えた2017年夏、
『K's Guitar Shopに動きがある』との情報を入手しコンタクトを取った。
意外なことに『気になるなら直接話すけど?』との申し出があり、
7月某日、取材班はサークル代表・茶豆氏の自宅兼スタジオを訪れた。
『暑かっただろう、駆けつけ一杯』と出されたイエーガーマイスターを飲み干すと、
自分のグラスにもイエーガーマイスターとコーラを注ぎ、
『時間は大丈夫か』という茶豆氏の一言を合図にインタビューは始まった。
聞き手・語り手:茶豆(!?)
>Vol.1 製作に至るまで
-前作のセルフタイトルアルバムから5年経ちましたが、その間のお話を是非
「もう5年なんすよね、早いわ〜(苦笑)。まぁ、色々考えた結果として、
今のまま続けるのもしんどいし、もっといい音で作り直したくなるくらいなら、
そのもっといい音で作れる様になるまで、お金取る形での発表は避けようかと思って。
その結果5年も試行錯誤と作曲ですよ、おかげで没曲が出るくらいで、
ストックには困らなかったです」
-間を空けたことで得た成果は多いと思いますが、どのような収穫がありましたか?
「地元のクラブイベントだったり、観に行ったライブだったり、
その辺で聞いた曲だったり。聞くバンドや曲のタイプは圧倒的に増えましたね」
-ジャンルではなく、タイプですか?
「そう、タイプ。メタルって言ってもどういうことをやってるのか、
ハードロックと言ってもどういうところにルーツがあるのか。
そういう点でジャンルやサブジャンルとは別に、
このバンドはこういうジャンルをこういう影響下にある中でやってるんだな、
っていうところ。その辺で前よりちょっと幅は広がったかなと」
-セルフタイトルアルバムも、ギターインストという中でサブジャンルが入り乱れる形でしたね
「おれが節操無しだからですかね(苦笑)。
でも、日本的で良いじゃないですか。海外にルーツを持つおかず、
それもアジアじゃなくて欧米の食文化から派生して生まれた物を、
アジア圏で主食の米と一緒に食べて、それを欧米なりアジアなりのスープ、
あるいは日本生まれの味噌汁で流し込んだり、晩酌に外から入って来たビールや、
日本酒を飲んだり。インプットの時点で何でもごちゃごちゃになるんだから、
アウトプットを無理に一本に絞るより面白いと思うんですよね」
-そんなインプットとアウトプット以外についても、詳しくお聞かせいただければと思います。
「もう容赦なくどうぞ、洗いざらい吐くつもりで来ていただいてますんで、本当に」
次回へ続く